慣れないうちは「いつ、どんな形で?」って心配になりますよね。
ふるさと納税で戻ってくるお金は所得税分だけで、住民税は医療費控除のように
確定申告で還付される時のように振込みで返ってくるものではありません。
ふるさと納税で支払った分は、所得税と住民税(市民税・県民税)の支払が減ることになります。
所得税の分は確定申告で還付されのでわかりますが、住民税の分はお金が「返ってくる」のではなく
「翌年の住民税が安くなる」という方法で還元されるのです。
「本当は来年払う住民税が10万円だけど1万円分ふるさと納税してるからその分引いて9万円になります」というような感じです。
実際は、ふるさと納税した分のお金は戻ってくるのですが、住民税の分はお金が戻ってきたという実感がないんですよね。
だから「本当に得してるの?」と心配になる人も多いようです。
では、住民税が減額されたかどうか、確認するにはどうすればいいのか?
これは毎年6月に届く「市民税・県民税 納税通知書」をみればわかります。
ここに「市民税の税額控除」「県民税の税額控除」が記載されています。
これが、ふるさと納税で税金が減額されるうちの市民税・県民税の分です。
(※住んでいるところが東京都内の人は特別区民税・都民税などの記載になります)
ここだけを見れば、ほとんどの人は「ちょっと少ないな・・・」と思うはずです。
それは所得税の分です。
その所得税は確定申告をすれば、お金が戻ってきます。
ここで注意したい点は、サラリーマンなどの給与所得者で確定申告不用の
「ふるさと納税ワンストップ特例制度」を使った場合は所得税の控除なく、住民税の控除のみです。
自分の所得税の減額分がいくらだったかは「市民税・県民税 納税通知書」に書かれている
「課税標準」という部分の「総所得金額」の金額を見ます。
そして、自分の所得税の税率がいくらになるのか調べます。
所得税の税率(国税庁)
https://www.nta.go.jp/taxanswer/shotoku/2260.htm
自分の所得税の税率がわかったら、ふるさと納税で支払った合計額から2000円を引いた金額に
所得税の税率をかけると、所得税で控除された分の金額が出ます。これが所得税が安くなった分です。
この3つ(所得税・市民税・県民税)で控除された合計がふるさと納税によって税金が減った分です。
ふるさと納税では、多くの人は確定申告での税金の還付をイメージしているようです。
しかし、実際は戻ってくるのは所得税の分(こっちは少ない)だけで、
住民税の分(ふるさと納税はこっちがほとんど)はこれから払う分が減額される、ということです。
ここは勘違いしやすいので覚えておいてください。
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